Google Ngram

便利なツールやソフトを使いこなして正しく効率よく翻訳する能力は、言語能力と同じくらい翻訳者・校閲者に必要なものだと感じています。今日は僕がよくお世話になってる便利なWebサービスをご紹介。英語の課題とかMagic Onlineで補償請求する時とかに便利かも?

 

Google Ngram Viewer

セミナーの先生はエヌグラムと呼んでいました。Googleパイセンがスキャンした500万冊もの本をベースに、好きな単語の使用頻度を調べられるというものです。西暦1500年から2008年までの間で単語使用頻度の推移を見ることもでき、例えば戦争を意味する "War" という単語は世界大戦の頃が使用頻度のピークであったり、まぁとりあえず色々入力してみるだけで結構面白いです。

参考:西暦1500年頃から現在までのトレンドキーワードを調べることができるGoogleツール【寝ログ】

 

翻訳者や英語学習者にとっては、より自然な表現を選択する際に便利。カンマで検索ワードを区切れば同時にいくつもの単語を検索できるので、疑わしきを一網打尽にできます。

例えば、先日「踏み台(はしご)」を意味する単語は "Stepladder" と "Step ladder" どちらが自然か迷ってNgram師匠に聞きました。

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どちらかといえば "Stepladder" の方が使用頻度が高いと教えてくれました。

なお、同様に使用頻度を調べる方法としては「Google検索のHit数を見る」などがあります。"Stepladder" と "Step ladder" では後者のほうがHit数が多いのですが、これは語間のスペースのせいかもしれません。「1語ずつ」且つ「同じ品詞」など条件が近い単語同士であればGoogle検索による比較も使えます。でも一番いい方法はネイティブに聞くこと。

 

前置詞の使い分けなど文法的な事柄にも応用可能。例えば僕は、「確実に~してください」という表現 "Be sure" と "Make sure" の文法的な使い分け・・・that節が続くのかto不定詞が続くのかが気になり、 "Be sure to" "Be sure that" "Make sure to" "Make sure that" で調べたことがあります。(実際は小文字で調べてます。Ngramは大文字と小文字を区別するので注意) 

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"Be sure" は頻度的には to と that どちらでも良さそうで、 "Make sure" は to をほとんど取らないことがわかりました。 "Make sure to" はGoogle検索で英語学習サイトみたいなのがたくさんヒットするんだけど・・・こうして知らず知らずに不自然な英語を使ってしまうのでしょう。 "Be sure" "Make sure" は技術英語では使用頻度が高い表現ですが、ちなみに僕は "Be sure to" と "Make sure that" を使うようにしています。

 

今日突然こんな日記を書いたのは、何気なくNgramで検索した単語の結果がちょっと面白かったからです。

日本語では「右」と「左」について書く時、「左右」というように左を先に書くことが多いと思います。特別な事情が無ければ「右と左を合わせて・・・」ってわざわざ書かないよね?

ふと英語は "Right and left" と "Left and right" のどちらが自然なのだろうと気になり、Ngramで検索してみたところ・・・

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「右左」派が圧倒的優勢だったにも関わらず何故か2008年には「左右」とほぼ同率、つまりどちらでもいいのか?というような結果に。こうした使用率変化のウラに何があるのか気になりますねぇぇ。

 

英語オタク汁ブシャブシャキモキモ日記でした。