8月17日(火)の日記

 

最近ゲーム仲間とAmazon Primeのウォッチパーティ機能で映画見てます。

適当な映画挙げあってあみだくじで見るものを決めるスタイルなので、一人では絶対見ないようなものも見ることになって結構面白い。というわけで見た映画のメモ兼感想など。ホラー多め。ネタバレあり。

 

 

犬鳴村 URL

犬鳴村(恐怖回避ばーじょん) URL

呪怨』の監督の作品で和製ホラー。『恐怖回避ばーじょん』は怖い映画苦手な人でも見れるように怖いシーンがかわいい犬とか和むSEで誤魔化されているという出オチ感が拭えないアレンジバージョン。まず普通のやつを見て、1週間後くらいに恐怖回避ばーじょんも見た。普通のやつは適度に怖くて適度に面白いって感じでそこまでだったが恐怖回避ばーじょんは中々興味深かった。

恐怖回避ばーじょんで「恐怖」として回避されていたのは主に怖い顔の幽霊とかグロテスクな死体とか。ドッキリ系シーンはドッキリが来る3秒前くらいからカウントが始まったりしていた。こう書くと「たしかに怖くはなさそうだな」と思われるかもしれないが、実際は恐怖回避ばーじょんもわりと怖い。

「怖い」という感情は存在(entity)にだけ向けられるものではないだろう。例えば画面に映る人物が妙にカメラに近いと、後ろの空間に何か出てきそうで嫌な感じがする。人物が刃物を意味深に見つめ続けたりすると、何か物騒なことが起こりそうでそわそわする。こんなふうに空間や時間も「怖い」の対象になり得るはずだが、恐怖回避ばーじょんはあえて空間系や時間系の怖い演出をそのまま据え置きにしていた印象を受けた。ホラー苦手な人にも不快感なく「怖い」という感情を楽しんでもらう良い工夫だと思った。

最近twitterで「サメが出てこないサメ映画がある」みたいなツイートを見たが、ホラー映画も幽霊・サイコパス・妖怪・ゾンビあたりの「怖い存在」が出てこなくても成立しそうである。そんなホラー映画見てみたい。

 

 

青鬼 URL

青鬼 ver2.0 URL

ライフタイムワーストを軽く更新するつまらなさだった......。ニコニコ動画文化の産物だし対象年齢を外れていた感はある。もうおっさんだから。

 

 

デスフォレスト 恐怖の森 URL

青鬼と同様フリーホラゲーが元ネタの映画だが個人的にこっちはまだマシだった。(一緒に見てた連中の評価はやはり低かった)

白塗りのクソでかい顔が猛スピードで襲ってくるというわけわからん設定をよう頑張って映画化したな。不気味なババアを執拗に顔ドアップで映したりと、匂わせの演出が個人的には良かった。

 

 

アイアムアヒーロー URL

漫画家志望の冴えないアラサーが、突如ゾンビ化した人々相手にショットガンで奮闘するという話。

ゾンビ化した人間に噛まれた者はゾンビになる。だが最初のゾンビがどうして沸いたのかは一切不明。登場人物も誰もそれを探ろうとしない。

主人公一行は生き残りグループの根城となっているショッピングセンターに逃げこむが、結局そこでも大量のゾンビと対峙することに。なんとか全滅させ、とりあえず今日を生き延びることができた~で終わり。漫画家という設定もマクガフィンであり中盤以降特に意味はなく、ただゾンビのグロテスクな死に様や危機的状況の人間ドラマを楽しむ映画だった。

最初の30分くらいを見てる段階では、バイオハザードのようにゾンビ化の原因を探って解決して終わるのかなと思ってたけど、最初から最後までその原因はわからないまま。主人公たちは「いったいなぜ?」と考えることすらない。一方で人々は驚異的な速度でゾンビ溢れる世界に順応し、ゾンビは一瞬にして日常に溶け込む。奇妙な話だが妙に納得がいくのはコロナ禍で同じような体験をしているからだろうか。

ショッピングセンターを出て映画が終わった瞬間は「何も解決してないけどこれで終わりかい」と思ったけど、今にして思えば「パンデミックの中で戦う一般人」の話としては良い幕引きだったのかもしれん。主人公の名前が英雄(ひでお)なのもまた皮肉である。