《恐怖/Terror(MRD)》

 

ホラー映画を見て報酬14万円 米企業が調査のため企画打ち出す - ライブドアニュース

 

映画の予算と怖さってどこまで相関あるんだろうか。学芸会レベルのチープさだと雰囲気台無しかもしれないけど、個人製作レベルを超えたらアイデア(というかプロット?)勝負な気がする。そもゾンビ映画とモキュメンタリーじゃ舞台の規模も役者の数も違うし、ホラーってくくりはいくらかガサツか。

 

少し前にお笑い好きの友人の漫才解説を受けながらM-1グランプリ(お笑い芸人 of the year を決める的な大会)を見るという謎な機会があった。お笑いの基本原理の一つは「予想を外すこと」らしい。「この流れならこうなるだろうな」と予想させたところで「えっそうなるの」と思わせることが笑いを生むらしい。つまり話の構成がとても大事なわけで、やはりそこは上手い下手の世界なのだとか。

盛り上げ方・もっていき方が大事というのはホラーも同じだろうが、興味深いのは、面白い(amusing)とは異なり「怖い」は「この流れならこうなるだろうな」の時点で生じるということ。耳にゆっくりと針を近づけられると「刺されそう」で怖い、といったように。なんならそれが刺された時点ですぐ「痛そう」的な同情がやってくるから恐怖感はもう消えてるのかもしれない。恐怖は結果ではなく過程に宿る?

金かけて大がかりな舞台装置を使われると何が起きても不思議じゃない=予想が立たない感じがしちゃって恐怖が薄れるような気もする。よくわかんね。