パウパー壁逐条解説

 

今年14回Pauper Leagueやって9回4-1してるイケイケ(諸説あり)の壁について語ります。
明日の禁止改定でいかれるのが親和だけだったらトロン増えそうで、壁はそのトロンに相性良いから未来は明るい。《家の吹き飛ばし/Blow Your House Down(ELD)》がソーサリーで良かった!

 

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Creature 39
4 《サルーリの世話人/Saruli Caretaker(RNA)》
4 《ほくちの壁/Tinder Wall(ICE)》
4 《草茂る胸壁/Overgrown Battlement(ROE)》
4 《斧折りの守護者/Axebane Guardian(RTR)》
4 《クウィリーオン・レインジャー/Quirion Ranger(VIS)》
2 《ラノワールのエルフ/Llanowar Elves(9ED)》
1 《ヤスペラの歩哨/Jaspera Sentinel(KHM)》

4 《苛立つアルティサウルス/Annoyed Altisaur(CMR)》
3 《乗り込み部隊/Boarding Party(CMR)》
2 《隠し扉/Secret Door(AFR)》
1 《ヴァラクートの発動者/Valakut Invoker(CMR)》
1 《記憶の壁/Mnemonic Wall(ROE)》
1 《熟考漂い/Mulldrifter(TSR)》
1 《ウラモグの破壊者/Ulamog's Crusher(ROE)》

3 《タクタクの瓦礫砦/Tuktuk Rubblefort(ZNR)》


Spell 8
4 《紆余曲折/Winding Way(MH1)》
4 《暴走の先導/Lead the Stampede(CNS)》

Land 13
13 《森/Forest(9ED)》


マジックを舐めている感じのデッキ構成が好きな人、いると思います。僕です。

デッキは概ねマナ要素バリュー要素の2要素で構成されている。

 

マナ要素

4 《草茂る胸壁/Overgrown Battlement(ROE)》
4 《斧折りの守護者/Axebane Guardian(RTR)》
4 《サルーリの世話人/Saruli Caretaker(RNA)》
4 《ほくちの壁/Tinder Wall(ICE)》
4 《クウィリーオン・レインジャー/Quirion Ranger(VIS)》
2 《ラノワールのエルフ/Llanowar Elves(9ED)》
1 《ヤスペラの歩哨/Jaspera Sentinel(KHM)》

13 《森/Forest(9ED)》

 

4 《草茂る胸壁/Overgrown Battlement(ROE)》
4 《斧折りの守護者/Axebane Guardian(RTR)》

やたらマナが出る壁。これを引かないと何も始まらない2種。8枚+52枚のデッキといっても過言ではない。
マリガンではかなりアグレッシブにこの2種を探しに行く。この2種が生き残りやすいマッチは基本的に有利。そうでないマッチは不利。
除去が多い相手に対してこの2種を生き残らせるコツは、同一ターン内に複数並べること。後述する《タクタクの瓦礫砦》が絡むと実現しやすい。

 

4 《サルーリの世話人/Saruli Caretaker(RNA)》
4 《ほくちの壁/Tinder Wall(ICE)》

少しマナが出る壁。《胸壁》《守護者》を出すためのカード。
《呪文づまり》させて《胸壁》を通したり、《チェイナーの布告》から《守護者》を守ったり、文字通り《胸壁》《守護者》を生かすためのカードでもある。
《墓の刈り取り/Reaping the Graves(SCG)》《嵐の乗り切り/Weather the Storm(MH1)》をサイドインしている場合など、脳死でプレイせずに手札に貯め込んでおいたほうがいい時がある。どうせ出しても殴れない。

 

4 《クウィリーオン・レインジャー/Quirion Ranger(VIS)》
2 《ラノワールのエルフ/Llanowar Elves(9ED)》
1 《ヤスペラの歩哨/Jaspera Sentinel(KHM)》

壁ではないがマナを出すカード。《胸壁》《守護者》を出すためのカード。
《ラノワールのエルフ》がもたらす初速は4キルデッキ(アグロ、オーラ、バーンetc)相手に強い。環境が遅めであれば色マナ安定させられる《ヤスペラの歩哨》を優先したい。
このデッキは意外と色マナに不自由する。《紆余曲折》や《暴走の先導》でカラフルな手札が透けてるときに5色マナクリーチャーを潰しきられると負ける。生き残らせたいマナクリがいるときは毎ターンお祈りしながら1枚ずつ出していくのではなく、やはり同じターンに何枚も出すとよい。

 

13 《森/Forest(9ED)》

初手には1枚か2枚欲しい。相手が除去コンであれば《守護者》《先導》をプレイするために最低3枚は引きたい。《紆余曲折》の隠れモードはたまに使う。手札に《先導》2枚あるけどマナクリ全部潰されて《森》《森》で止まってるときなど。

 

 

バリュー要素

4 《苛立つアルティサウルス/Annoyed Altisaur(CMR)》
3 《乗り込み部隊/Boarding Party(CMR)》
2 《隠し扉/Secret Door(AFR)》
1 《ヴァラクートの発動者/Valakut Invoker(CMR)》
1 《記憶の壁/Mnemonic Wall(ROE)》
1 《熟考漂い/Mulldrifter(TSR)》
1 《ウラモグの破壊者/Ulamog's Crusher(ROE)》

 

4 《苛立つアルティサウルス/Annoyed Altisaur(CMR)》
3 《乗り込み部隊/Boarding Party(CMR)》
1 《ウラモグの破壊者/Ulamog's Crusher(ROE)》

このデッキのメインアタッカー。基本パワー6なので6*3=18点で相手のライフ2点残りがち。マナクリで殴れるときはちゃんと殴っておきたい。
続唱はマナクリめくったりして弱そうと思うかもしれないけど、実際は相手の除去が追いつかないほどマナクリが並ぶきっかけを作れるのでそうでもない。1体の《守護者》から唱えた《アルティサウルス》が《胸壁》を連れてきて、《アルティサウルス》に除去使ってもらってから《隠し扉》で勝ちというのはお決まりの流れ。

 

2 《隠し扉/Secret Door(AFR)》
1 《ヴァラクートの発動者/Valakut Invoker(CMR)》

《隠し扉》は基本的に迷宮直行。迷宮は15マナ目のねじれ洞窟、25マナ目のルーンストーン、35マナ目の奥義が特に強い。メイン戦の主な勝ち手段。状況に応じて前述の2点を墓マラソンでかすめ取ったりもできる優れもの。
《発動者》メインはトロンとファミリア意識。たまにエルフとか青単デルバー相手にも強い。無限にマナが出るデッキではないのでこれで20点削る(8*7=56マナ)のは難しい。

 

1 《記憶の壁/Mnemonic Wall(ROE)》
1 《熟考漂い/Mulldrifter(TSR)》

暴走の先導で引くと強いカード達だが青マナソースは9枚しかないのでプレイできなかったりもする。《熟考漂い》と《乗り込み部隊》の枚数バランスはかなり微妙。《漂い》想起できてよかったと思うことは結構ある。《漂い》は《乗り込み部隊》続唱の大当たりでもある。ただ《乗り込み部隊》は《ほくちの壁》のぶんプレイしやすい。
《記憶の壁/Mnemonic Wall(ROE)》はサイドカードを拾える点が高評価。墓地に何もないときに続唱でめくるとまずいので1枚だけ。

 

4 《紆余曲折/Winding Way(MH1)》
4 《暴走の先導/Lead the Stampede(CNS)》

この2種8枚強すぎなので死ぬほどマリガンしても大丈夫。マリガンの段階でしか乗り手の差が出ないといっても過言ではない。マリガンする苦しみに悦びを見出してる人向けのデッキ。

 

その他

3 《タクタクの瓦礫砦/Tuktuk Rubblefort(ZNR)》

これだけでは手札もマナも増えないが、相手に動きを予想させ辛くするカード。
《森》《森》《森》《サルーリ》みたいな人畜無害な場から
《クウィーリオン・レインジャー》→《タクタク》→《胸壁》→《守護者》→《先導》→ 略
とエルフ親和のように動けたりする。
なんとなく置いてターン返すだけでも除去撃ってもらえるから良い避雷針。《ウラモグの破壊者》と《散弾の射手》に速攻つけられるのもでかい。最近何相手にもあまりサイドアウトしなくなった。

 

Pauper壁サイドプラン - thoughtlace

サイドについては依然書いたこれもどうぞ。ただ最近は《タクタク》と《ほくちの壁》あんまりサイドアウトしないようにしている。フィーリングで。