邪悪な選督使、ベルベイ/Belbe, Corrupted Observer

 

移転先のブログサービスを探してるけどいいのが見つからない。

 

Commander: 1
《邪悪な選督使、ベルベイ/Belbe, Corrupted Observer》

 

Creature: 14
《メムナイト/Memnite(SOM)》
《呪詛の寄生虫/Hex Parasite(NPH)》
《ギラプールの希望/Hope of Ghirapur(AER)》
《ブラッド・ペット/Blood Pet(TMP)》
《漆黒の手の信徒/Initiates of the Ebon Hand(5ED)》
《大釜の使い魔/Cauldron Familiar(ELD)》
《蛆たかり/Maggot Carrier(PLS)》
《死儀礼のシャーマン/Deathrite Shaman(RTR)》
《マルドゥの影槍/Mardu Shadowspear(FRF)》
《深き闇のエルフ/Elves of Deep Shadow(RAV)》
《ウィザーブルームの初学者/Witherbloom Apprentice(STX)》
《Elvish Spirit Guide(ALL)》
《忍耐/Endurance(MH2)》
《血の取引者、ヴィリス/Vilis, Broker of Blood(M20)》

 

Sorcery: 14
《伝国の玉璽/Imperial Seal(PTK)》
《対称な対応/Scheming Symmetry(M20)》
《再活性/Reanimate(TMP)》
《悪意ある噂/Vicious Rumors(GRN)》
《緑の太陽の頂点/Green Sun's Zenith(MBS)》
《煙霧の連鎖/Chain of Smog(ONS)》
《悪魔の教示者/Demonic Tutor(DDC)》
《悪魔の意図/Diabolic Intent(PLS)》
《破滅の終焉/Finale of Devastation(WAR)》
《不気味な教示者/Grim Tutor(M21)》
《生+死/Life/Death(APC)》
《選別の儀式/Culling Ritual(STX)》
《最後の別れ/Final Parting(DOM)》
《深淵への覗き込み/Peer into the Abyss(M21)》

 

Instant: 19
《殺戮の契約/Slaughter Pact(TSR)》
《召喚士の契約/Summoner's Pact(TSR)》
《切り崩し/Cut Down(DOM)》
《見栄え損ない/Disfigure(ZEN)》
《納墓/Entomb(ODY)》
《汚物の雨/Rain of Filth(USG)》
《暗黒の儀式/Dark Ritual(MMQ)》
《弱者選別/Culling the Weak(EXO)》
《Sacrifice(3ED)》
《吸血の教示者/Vampiric Tutor(VIS)》
《夏の帳/Veil of Summer(M20)》
《秋の帳/Autumn's Veil(M12)》
《自然のままに/Natural State(OGW)》
《自然の要求/Nature's Claim(WWK)》
《有毒の蘇生/Noxious Revival(NPH)》
《陰謀団の儀式/Cabal Ritual(TOR)》
《霊廟の秘密/Mausoleum Secrets(GRN)》
《暗殺者の戦利品/Assassin's Trophy(GRN)》
《むかつき/Ad Nauseam(ALA)》

 

Enchantment: 3
《大牙勢団の襲撃/Okiba Reckoner Raid(NEO)》
《資源の浪費/Squandered Resources(VIS)》
《死体の花/Cadaverous Bloom(MIR)》

 

Non-creature Artifact: 16
《金属モックス/Chrome Mox(MRD)》
《モックス・ダイアモンド/Mox Diamond(STH)》
オパールのモックス/Mox Opal(SOM)》
《モックス・アンバー/Mox Amber(DOM)》
《水蓮の花びら/Lotus Petal(TMP)》
《魔力の墓所/Mana Crypt(2XM)》
《彩色の宝球/Chromatic Sphere(MRD)》
《彩色の星/Chromatic Star(TSR)》
《師範の占い独楽/Sensei's Divining Top(CHK)》
《太陽の指輪/Sol Ring(CMR)》
《秘儀の印鑑/Arcane Signet(CMR)》
《反発のタリスマン/Talisman of Resilience(C21)》
《ゴルガリの印鑑/Golgari Signet(RAV)》
《予言のプリズム/Prophetic Prism(CMR)》
《防御の光網/Defense Grid(ULG)》
《願い爪のタリスマン/Wishclaw Talisman(ELD)》

 

Land: 33
《血染めのぬかるみ/Bloodstained Mire(KTK)》
《汚染された三角州/Polluted Delta(KTK)》
《吹きさらしの荒野/Windswept Heath(KTK)》
《樹木茂る山麓/Wooded Foothills(KTK)》
《湿地の干潟/Marsh Flats(ZEN)》
《霧深い雨林/Misty Rainforest(ZEN)》
《新緑の地下墓地/Verdant Catacombs(ZEN)》
《下生えの競技場/Undergrowth Stadium(CMR)》
《森林の墓地/Woodland Cemetery(ISD)》
《花盛りの湿地/Blooming Marsh(KLD)》
《草むした墓/Overgrown Tomb(RAV)》
《Bayou(3ED)》
《闇孔の小道/Darkbore Pathway(KHM)》
《ラノワールの荒原/Llanowar Wastes(ORI)》
《育成泥炭地/Nurturing Peatland(MH1)》
《黄昏のぬかるみ/Twilight Mire(EVE)》
《統率の塔/Command Tower(CMR)》
《真鍮の都/City of Brass(CHR)》
《ファイレクシアの塔/Phyrexian Tower(USG)》
《ドライアドの東屋/Dryad Arbor(TSR)》
《見捨てられたぬかるみ、竹沼/Takenuma, Abandoned Mire(NEO)》
《耐え抜くもの、母聖樹/Boseiju, Who Endures(NEO)》
《宝石の洞窟/Gemstone Caverns(TSR)》
《森/Forest(UGL)》 2
《沼/Swamp(UGL)》 8

 

  

 

たまに紙で遊んでる統率者ベルベイ。
(黒)から(6)が出るカード使って《むかつき/Ad Nauseam(ALA)》を撃つ!以上!

 

レッドパクチョイ

 

今年は前半マジックとエルデンリングしてて後半勉強と原神してた感じだった。

他にも色々あったがまぁ僕が覚えていたり知っていたりすればいいのでザ・シー・オブ・インターネット(その海は青く広いが有限である)に書くことはないでしょう。何を書き、何を書かないのか、それが問題だ。

 

 

今年のハイライトはこれ。最近また現物化手数料上がっちゃったしこういう遊び方するのも最後だったかもしれないな。

来年はまず1月に長野市に引っ越します。4年ぶりくらいの地元一人暮らし。

それではよいお年を~。

 

うむ

 

 

原神はじめてはや三か月、螺旋12層☆9初クリア。ゴゴゴゴゴ......。
今期は難化したって話だったけどリタイア繰り返しながらなんとかギリギリ。

前半はニィロウ/行秋/コレイ/ナヒーダ、後半は甘雨/ベネ/シャン/鍾離だった。
これ以上難しいコンテンツないからいよいよ自分でやること作らない限りアプデ待ちな感じに。

今年はエルデンリングだの原神だのオープンワールド系のゲーム結構やったな。

 

今こそ誕生の時🐥

 

2か月ぶりの日記となってしまった。

この2か月間ずっと原神-Genshin Impact-やってて特に書くようなこともなく。

 

 

中国産のスマホゲーがクオリティ高くて流行ってることは知ってたけど、確かに原神すっごい面白いわ~よくできてるわ~。課金せずに遊んでるつもりだったのに、キャラクターを好きにさせる仕掛けが色々あって気付いたらもう*****円くらい使ってた。

課金しないと何もできない......クリアできない......というような義務ベースの課金ではなく、「このキャラいいやつだな、なんか欲しくなってきたな」「このキャラ好きだから装備もっと強くしてあげたいな」といった思いから購入ボタンに手が伸びてしまうので危険。舞台もキャラも外見から内面まで作り込み良すぎ。

実際、ゲーム難易度的にはシナリオを進めていくにあたりいわゆるSSRが必要な感じは全くなくて、エンドコンテンツ(螺旋)もPay to Winというほどではない。キャラクターを好きにさせて儲ける「愛」のビジネスか?

 

鳩の話

 

私にとってなにより不愉快であったのは、あのバチバチとうるさい鳩それ自体ではなく、むしろ、その生態や危険性について――なぜあの鳩は電気をまとい、雷のように発光しながら飛び回っている?――何の疑問も呈さず、声をあげない町民の方であった。

確かに人が襲われることこそなかったが、繁殖して町が電気鳩で溢れかえってからはどうか分からない。にもかかわらず、町の者はみな家の窓や玄関口に木製の仕切りを立てるのみで「これで良し」とするのであった。あげく、手なずけて発電機にしようだの、町の顔として町興しに使おうだの、のん気なことを言う始末。いったい誰が得たいの知れない生き物を飼いならすことができようか。奴は見かけばかりは鳩であることに違いないが、ひとたび羽ばたいたものなら、辺りにはバチバチビリビリと痺れるような音が鳴り、周囲の電灯は点いたり消えたりを繰り返した。直接手で触れることなど到底できそうもなかった。

 

先日、向かいの床屋の主人と家の前で立ち話をしたが、この点彼も同じであった。あの鳩は危ない、道理が通じないから駆除した方がよいと言えば、とんでもないといった様子で首を振った。さらに、床屋の主人は電気鳩の誕生に偶然立ち会ったらしく、いまだ興奮冷めやらぬといった様子でその瞬間を子細まで語って聞かせるのであった。

 

「先生、先生はきっと頭が良いから、あいつが身体のどこに電気を蓄えていて……他の鳩とどう違って……だとか、考えてしまうんでさ。ですがね、現にあたしは見たんでさ。いいですか。あの日、あの時はちょうど客の途切れ目で、雲が濃かったもんですから、あたしの店から窓の外を見ていたんでさ。すると、鳩が電線に止まって――ちょうどあの電柱から伸びているあたりですが――それはもう普通の鳩で、愛らしく首を傾げているかと思うと、突然、強い風がビュッと吹きやした。新聞紙が宙を舞って、猫が鳴きやした。風か、猫か、新聞紙か、何に驚いたかはわかりやせんが、その鳩はバサッと羽ばたいて飛び立とうとしたんでさ。そしたらパチッ――と何かがはじけるような音がして、鳩がポトリと地面に落ちやした。」

 

床屋の主人は電柱の根本あたりを指さした。特に何があるわけではない。

 

「きっと頭を打っただろう、かわいそうにとあたしが同情したのも束の間で、鳩はスクッと立ち上がって、羽についた埃を落とすかのようにぶるっと震えやした。するとどうだい、あの音が――バチバチというやつが聞こえてきて、あたしは電線に新聞紙が絡まったかと空の方を見たんですが、そうではない――鳩なんでさ。かわいいもんでさ。それで鳩は元気に飛んでいきやした。バチバチという音が鳴って、仕事用の鏡台を見ると、あたしの毛は怒髪天のように逆立っていやした」

 

それ以来、電気鳩はこの町の景色となった。電気鳩はクッキー(特に、しっとりとした生地のチョコレート味のクッキー)を好み、それは商店通りの菓子屋に行けば買えるのだと、床屋の主人は教えてくれた。
主人の話を聞いて、やはり私は不愉快であった。電気鳩が生まれた瞬間というのも全く意味不明であり、非科学的であった。
そこで、鳩をおびき寄せて観察することにした。誰も鳩の生態に関心がないのなら、私が図鑑にしてやるほかなかった。

 

床屋の主人の言う通りに菓子屋でクッキーを買い、件の電柱のそばの石垣に置いた。早足で家に戻り、窓を開けうる限り開けて、双眼鏡を手に鳩が来るのを待った。いつ使ったきりかわからない双眼鏡を顔にあてると、ツンと埃のにおいがした。ほどなくして、あの騒がしい音がどこかから聞こえてきた。

目論み通り、電気鳩は石垣に降り立ちクッキーをついばみはじめた。じっくり見ても、やはり姿は何の変哲もない鳩であった。その実、この鳩は電気鳩であり、クッキーをついばみながらも時折まぶしく発光した。光は目に良くなかったが、町の者たちを正気に連れ戻すため、私は顔をしかめながら観察を続けた。

 

鳩がクッキーを半分平らげたあたりで、もう一羽の鳩がやってきた。仲間のようであったが、その鳩はバチバチと音を立てて飛ぶこともなく、発光することもなく、すなわち真に何の変哲もない鳩であった。

二羽は細い石垣の上で器用に向かい合い、コクリコクリと顔を動かしていた。双眼鏡を覗きながら、私は思わず安堵したーー電気鳩の奇妙な性質は、今のところ仲間の鳩に伝播していないらしい。

 

「うっ、眩しい!」

 

その瞬間を待っていたと言わんばかりに、二羽の鳩が揃ってこちらを向いた。さらに電気鳩は羽を広げ、到底見つめられないほど強く光った。私は双眼鏡を投げ捨てて目を抑えた。どうやら気付かれていたらしい。

私の安堵は瞬く間に消え去った。虚をつく電気鳩の攻撃は見事であった。電気鳩は知性を備えているに違いなかった。しかし、そうであるなら、なおのこと私は鳩から逃げるわけにいかなかった。この町の命運が私にかかっていた。

 

双眼鏡を拾い上げると、片眼のレンズが割れていた。投げ捨てたときに壊したらしいが、気にせず目元に近づけ、覗き込んだ。

私はその先の光景に思わず息をのんだ。海が――、深い青色の海がどこまでも続いていた。海と、そして空があった。広い空であった。双眼鏡の中に、海と空と風以外のものは何も見つからなかった。この海が筆舌しがたいほどに綺麗で、どんな形容の仕方も似つかわしくないほどであって、私はただ食い入るように双眼鏡を覗き込んだ。双眼鏡の中は穏やかな時間が流れていた。海と空に挟まれて薄青に染まった風が波を運び、どこまでもこの海を広げていった。

呆然と眺めていると、掴まるのに丁度よさそうな流木が波間に漂っているのが見えた。いよいよ私は我慢ならなくなり、双眼鏡にもぐりこんだ。海水は冷たく、ほてった身体に心地よかった。無事に流木にしがみつくと、私はあらためて海と空を見渡した。水は透き通っており、海面からでもある程度の深さまで見通すことができた。鳩が群れを成して泳いでいた。鳩はとても規則的に動き、双眼鏡の世界を飾り立てるのにふさわしい存在であった。

 

この海と空は、どれほど眺めていても飽きることが無かった。あの風のように私も薄青色に染まりきっていた。試みに水に潜ってみると、五十から百羽ほどの鳩の群れとすれ違った。鳩の群れは器用に(やはり規則的に)私のまわりを泳いでいった。

もう一つ、私に向かって泳いでくる影があった。床屋の主人であった。床屋の主人は海中で私を見つけるや、ゆらゆらと手を振った。私も主人に手を振り返した。

 

「何日も誰も先生を見ていないってんだから、家の様子を見に来たら、こりゃたまげた――鳩が泳いでるじゃないか、まるで魚のように!」

 

流木に戻り、目元の水を手で拭った。濡れた前髪が視界に入り、美しい空と海を遮った。前髪は今度床屋の主人に切ってもらうことにした。海と空と風と鳩の世界がどこまでも続いていた。

 

MO株で牛丼を食え

 

お盆休みで時間があるので兼ねてから書こうと思っていたことを色々書いていきます。
一つはいわゆるMO株のハウツー的な何か。

 

MO株は宇宙一面白いゲームであるところのMagic the Gatheringをオンラインで遊べる奇跡の業ことMagic Online(Wizards of the Coastさんいつもありがとう)の遊び方の一つで、カードを売り買いしてゲーム内通貨「チケット(ticket/tix/チケ)」を稼ぐというものです。

MO株をする動機は色々あると思います。僕は課金せずに無限にリミテッドするためのMO上の副収入としてやっています。7月はこれで194チケ増えて、ようやくニューカペナで負った傷が癒えました。円安でできれば課金はしたくない状況なので助かっています。

 

 

雑な切り抜きですが収支はこんな感じでエクセルにまとめています。ぶっちゃけ今はドラフトで3-0するよりトレードで10チケ稼ぐほうが気持ちよくて本末転倒です。

というわけでマジックをせずに細々とチケットを増やすための僕の実践を色々書き散らかしていきます。なお投資とか経済の勉強はしたことがないのでかなり間違ったことも言っていると思います。自己責任で。

 

カード売買の主体

 

誰が売ったり買ったりしているのかを確認しておきます。プレイヤーbot業者です。

 

〇プレイヤー

例えば僕です。リミテッドでパックを剥いたり、チェストを開けたり、プレミアイベントでコンプセットをもらったりして各カードの流通量を増やす存在です。同時に、構築戦で使ったりMO株のためにカードを買う存在でもあります。ソースは無いですが、みんな構築戦で使うために買ったカードはあまり手放さない傾向にあると思います。そのため、人気のフォーマットでよく使われているカードはどんどん値段が上がっていきます。

 

bot業者

プレイヤー同士のトレードの仲介役で、WotCとは無関係の業者です。プレイヤー同士の直接的なトレードは昨今では珍しくて、今プレイヤーは基本的にカードを入手したらbotに売っています。カードを買うときもbotから買います。この時botは、例えば1.5チケで買い取ったカードを2チケで売るなどして利益を得ています。

というわけで、プレイヤーがMO株でチケットを増やすには、その逆をする――つまり、例えばbot業者から1.5チケで買ったカードを後日bot業者に2チケで売る、というようなことをするわけです。bot業者の興味深い性質について箇条書きします。

 

  • bot業者がカードの供給量を増やすことがあるのかはわかりません。少なくともチェストはPPが腐るため剥いていないと思います。チェストを月給扱いにしてストリーマーとスポンサー契約しているbotもいました。
  • 今一部のbot業者はカードレンタルサービスをやっていて、これがカードの価格をめちゃくちゃにする日があります。あとで触れます。
  • bot業者は1度のトレードで1種類のカードにつき4枚ずつしか買いません。1000枚持ってるカードAをbotに全部売るのは時間かかりすぎワロタで非現実的です。しかもbotは同じカードを買うたびに買値を自動的に下げてきます。一定量買いとると「今日はもうこのカード買えないよ」と自動的に応答するようになっているbotもいます。つまり買占めは倫理的にどうという話を持ち出すまでもなくbot取引に向かない手法です。僕は売り捌く労を考えて同じカードは買っても8枚にしています。
  • bot最大手のGoatbotsの価格になぜか連動している、Goatbotsと無関係(と思われる)のbotもいます。Goatbotsのホームページから価格をスクレイピングしているのかもしれません。なるべく独立した価格体系をもっているbotと取引した方がいいです。おすすめはあとで触れます。

 

カードの流通量の話をするとき、もう一つ忘れちゃいけない存在がいます。WotCです。WotCもカードの価格をめちゃくちゃにする日が結構というかたくさんあります。

 

 

《Kappa Cannoneer》の供給が全然足りなくて100チケ到達したときは、臨時のチェストアップデートでKappaの封入率を倍にしたりしました。もっと最近だと、Pauper Format Panelの申し入れを受けて、供給が足りてなかったバルダーズゲートのコモンを無料配布したりしました。
WotCがセカンドマーケットを監視しているのは紙でも同じことですが、こんな風にMOの場合はかなりドラスティックな方法で介入もしてきます。基本的な手法はチェストアップデートとフラッシュバックドラフトの企画です。そのほかマスターズセット発売、禁止改訂、バグによる実質的な使用制限など。
トレード目当てで一部のカードを買うときはこういったリスクがあると心得ておきたいところです。

 

トレジャーチェストについて

 

カードの価格変動で特に気を付けたいのがチェストアップデートです。チェストは新しいカードセットがリリースされるたびにアップデートされます。すなわち、3か月おきくらいのペースで中身がガラリと変わります。今20チケで買ったカードが次のチェストアップデートで10チケになることもあります。チェストに封入されたり封入率が上がることで、単純に供給が増えるからです。チェストアップデートが近い時はあんまり高いカードを買わないほうがいいです。
ただ、今高いカードがチェストに封入されなくてもっと高くなることもあります。このへんはWotC様のさじ加減なのでプレイヤー目線ではギャンブルです。

Magic Online Treasure Chest Information | MAGIC: THE GATHERING

チェストの中身情報はこちら。

https://www.goatbots.com/card/treasure-chest-booster

チェスト自体の価格情報はこちら。

チェストの売値よりEV(Estimated Value/開封期待値)が高い時や、前記したKappaのような大当たりがある時はプレイヤーによってかなり剥かれている印象です。実際ガチャなので剥くのは楽しいです。PPはシールドしたりFormat Challengeに出れば一瞬でなくなります。

 

 

MO株で牛丼を食え

 

その昔ある人が言いました。MO株は牛丼一杯食べられるくらいがちょうどいい。
蓋し名言。カードを買って、売って、4チケ稼ぐ。この積み重ねがMO株の真髄だと思います。MO株で家を建てたい方はごめんなさい。どうすればいいかわかりません。たぶんマジック強くなった方が早いです。
ともあれどのようにして4チケ拾うか、僕の実践は次の通りです。

 

使われるカードを買え

 

使われるカードを買っておく。当たり前ですがー!という声が聞こえてきそうですので、もう一歩踏み込みます。各構築フォーマットの性質に応じて使われるカードを買うということです。ここで「使われる」は、「今後使われる」「現に使われているけど今後も使われる」程度の意味合いとします。

主な構築フォーマットとして僕が認識しているのはスタンダード・パイオニア・モダン・レガシー・ヴィンテージ・パウパー・統率者です。MOでは色々なフォーマットが遊べますが、その人口比はいびつです。

 

 

◆スタンダード

Magic Arenaでも遊べるフォーマットです。MOでスタンダードをやっている人は本当に少ないです。
レギュラー(あの人いつもいる......系の人)はEVの良いFormat Challengeに可能な限り出るためMOでスタンダードをやります。グラインダーはMOCSやプロツアーに出たいのでアリーナでもMOでもスタンダードをやります。エンジョイ勢はアリーナでスタンダードをやります。なのでMOのスタンダードは殺伐としたフォーマットです。義務としてやる人が多い印象です。

スタンダードのカードは主として最新セットのリミテッドによって供給されるわけですが、最新セットのリミテッドがこれまたアリーナで遊べる都合上、MOでの供給はそこまで多くなりません。環境初期において4枚使われるような神話レアは、供給の足りなさも相まってとても高くなります。

 

 

《ラフィーン》は環境初期に騒がれた神話レアで、発売の一週間後くらいには瞬間的に30チケくらいまで上がりました。瞬間的すぎてGoatbotsのチャートには記録が残っていません。
MOでのいわゆるイナゴタワーの形成にはbot業者が関与しています。レンタルサービスをやっているbotは自社サービスのために市場から神話レアを買い上げているらしいです。bot業者が雑に買い占めるのを待ってからドラフトで引いたものをドサっと売るという人もいると思います。瞬間的に高騰してすぐ下がるのはそのせいじゃないかなと思っています。

 

 

ちなみに、カードが瞬間的に高騰しているときbotは買取をしたがりません。botの売値と買値の差が開きます。例えばラフィーンがGoatbotsで売値30チケのとき、買値は20チケでした。直後の暴落に備えているのだと思います。

 

ラフィーンは今も4枚使われる神話レアっぽいですが、ニューカペナがある程度剥かれて現状2チケとかです。あんまりスタンやる人がいないからでしょう。レンタル業者も旬が過ぎたら余剰分は放出とかしてそうです。
総じてスタンダードのカードの価格は時期によってかなり左右されるように思います。環境初期と、義務的にやる人が増えるPTQシーズン前にサクっと牛丼を食べると良いと思います。
ただ環境初期に使われるカードを見極めるのは難しいです。配信やTwitterで情報収集するのは一つの手だと思います。僕は世界の上手いマンたちをTwitterのリストにいれて情報収集しています。Challenge勝った!とかGoldfish等に載る前にツイートしてくれるので、そのデッキの主要レアを買っておくと牛丼になったりならなかったりします。

 

 

◆パイオニア・モダン

アリーナでは遊べないフォーマットで、フォーマット人口的には二大巨頭です。僕の認識ではモダンの方が多いですが、パイオニアもかなり増えているようです。

素直にメタゲームによってカードの価格が上がったり下がったりする印象です。デッキ一つが高いので、都度売り買いして違うデッキを試している人も比較的多そうです。

各カードのだいたいの相場を覚えておけば、GoatbotsのTrendingを見てたまたま安いときに買ったりすることができます。特に土地は壊滅的な値崩れもなく、牛丼を食べるという目的においては優れています。個人的にパイオニア・モダンのカードは買うときにいくらで売ろうと決めておいて、後日その値段になったら機械的に売るようにしています。

 

チェストアップデートやファントムでないフラッシュバックドラフトもこの2フォーマットを主なターゲットとして行われます。

 

 

Jul 2022の辺りではMO20周年イベントでMH1/MH2が剥かれまくりました。コレクションの相場崩壊を恐れてイベント期間だけ普段使わないレアを手放していた人もいると思います。現在は20周年イベント終了でMH1/MH2の供給が止まり、セット全体ではイベント前の水準ちょいしたくらいまで価格が戻りました。

フラッシュバックドラフトでも同様のことが起きます。例えば3テフェやAFRの赤ミシュラは最近フラッシュバックドラフトで大きく価格変動していました。
今後開催されるフラッシュバックドラフトMagic Online Weekly Announcementsを見ればわかります。Weekly Announcementsは毎週火曜日(日本時間では水曜)に更新されます。「フラッシュバックドラフトをやる」という告知だけで一部のカードはすぐ値段が下がり始めたりするので面白いです。
日本語化してくれてる方もいます→ eiseal|note

 

余談ですがモダンはMOの中心街なので、MOサービス終了疑惑などの要因でもカードがゴリっと安くなったりします。最近MOの開発はWotCからDaybreakという会社に引き継がれましたが、抜本的な改革を検討しているようで今後何があるかわかりません。現物化終了、サブスク常設化などとなればカード相場への影響はでかいと思います。

 

 

◆レガシー・パウパー

スタンダードより人が多く、パイオニア・モダンよりは少ないという立ち位置です。WotCがバランス維持を放棄している感じなのでメタが偏りやすく、一部のカードだけが突出して高くなりやすい印象です。自分で遊んでいれば価格変動に対応できるフォーマットだと思います。特にパウパーはデッキが安く、コレクションのほとんどをトレードに回せるという点で牛丼を食べるのにハマってしまった方にはおすすめです。

 

 

XM2の速槍コモン落ちで特にPauper Leagueでは赤単果敢/バーンがゴキブリのように増えました。青ブラの値段もうなぎ上りです。PauperがMOCS Season 2のフォーマットだったため、義務的にやる人が増えていたという事情もあると思います。MOCS SeasonについてもWeekly Announcementsを読みましょう。

 

 

◆ヴィンテージ・統率者戦

正直よくわからないところです。ことヴィンテージについては、スタンダード並に人少なめです。Vintage Leagueは人少なすぎてまた悪質なウィントレード業者の巣窟となっているようです。
Power 9あたりはチェストに封入されなくなると値段が上がりますが、botが1枚ずつしか売り買いしてくれないので手間がかかり牛丼には不向きです。

 

 

一部の統率戦用カードは独特の値動きをします。チェスト供給があるかないかなのでしょうが、僕はよくわからないので買わないようにしています。

 

 

最後におすすめのbotの紹介です。

 

Goatbots

MO経済を牛耳っているといっても過言ではないヤギです。僕がカードを買うときは基本的にGoatbotsです。
公式ホームページが素晴らしくて、Trending、Delivery、Collection Trackerなどもうこれ無しではMOできないくらいです。GoatbotsがMOから撤退したらMOは終わりかもしれません。

 

Cardhoarder

Goatbotsをもとに価格設定していると思われるbotの一つですが、このbotの面白いところは買値をGoatbotsの売値で決めているところです。例えばGoatbotsで売値30チケのカードはGoatbots買値27チケくらいですが、Cardhoarderでは買値29チケくらいだったりします。つまり、売る時はGoatよりここで売ったほうが得な場合があります。
Cardhoarderはもともとレンタルサービスをやっていた業者なので、在庫確保のためにこのような値付けになっているのだと思っていました。最近レンタルから撤退したのですが値付け設定は相変わらずで重宝しています。

https://www.cardhoarder.com/battle-of-tix

またしても英語で恐縮ですが、昔このbotは「トレードだけで誰が一番チケットを増やせるか?」という企画を主催していました。そのカバレッジが今読んでもとても面白いです。
勝った人は5か月で1000チケ増やしたようです。牛丼200杯ぶんです。