ホラーの夏
お盆は普段Dead by Daylightやってる連中とオフで会ってDbDの元ネタ映画を見ました。ホラー映画見たのは人生で初めてだったかもしれないレベル。知らない人のために書いておくと、Dead by Daylightはホラー映画の大御所殺人鬼と鬼ごっこできる非対称型の対戦ゲームです。開発はカナダのゲーム会社らしい。
1本目は最近バフされてよく遭遇するカニバルさんリスペクトで『悪魔のいけにえ』。
キャンプしてるカニバルのところに鯖が一人ずつ救助に行って全員返り討ちにあうというDbDあるあるなシナリオだった。45年前の映画だからチープな出来で怖かねえだろと思ってたけどこの日見た映画の中で1番怖かった。キチガイ達がとてもイキイキと狂っていて恐ろしい。
チェーンソーとかフックとか色々な方法で人が殺されてたけど、狂った男が脈絡なくナイフで自分の腕切りだすシーンが一番ゾッとした。傷というかダメージの大小よりシチュエーションの身近さの方が「怖い」に与える影響が大きいんだろうか。
あと原題が "The Texas Chain Saw Massacre" なのに邦題がこれってもはや翻訳ですらないのが興味深い。字幕翻訳の世界はよく知らないんだけど映画のタイトルって翻訳者が決めてるわけじゃないのか?
2本目はナイトメアが大活躍(?)する『エルム街の悪夢』。これは1984年に公開されたオリジナル版『エルム街の悪夢』のリメイク。DbDのナイトメアやクェンティンはリメイク版が元ネタらしいからリメイク版の方を見た。
突然の音とかCGでビビらせてくる感じで『悪魔のいけにえ』とは真逆の作品だった。話の流れとか悪夢の演出が印象的で感心しきりだった。怖さはマイルド。
ネタバレになるけど、ナイトメアは無実の罪で殺された復讐をしている......と匂わせといて、実際は身勝手な理由で殺しをしているロリコン野郎という物語の作りがとても良かった。フィクションの殺人鬼にはもっともらしい哲学や理由無く大量殺人して欲しいという謎の願望。もしかしたらホラー映画適正あるかも。
最後は1981年公開の『ハロウィンⅡ』でシェイプ(マイケル)。本当は無印が見たかったけどアマプラになかった。
『ハロウィンⅡ』は効果音も音楽も『悪魔のいけにえ』よりよっぽど古っぽさを感じた。そのせいもあってかマイケルは怖いというより愛らしいまである。殺し方もナイフだけかと思いきやお湯につけたり首締め上げたりバラエティに富んでいて良き。
マイケルがロリストとチェイスしてる時のBGMが完全にDbDのそれでテンション上がった。「板ない板ない」とか「発電機一個分は走れ」とか思わずそんな声援が飛び交うほのぼの映画でした。
チェイスBGMの他にもカニバルの歩き方とかバダム幼稚園の跳べる柵とか「あ、これか~」という発見が沢山。思ってた以上に楽しかったのでピッグのSAWやゴスフェのスクリームもいつか見るリスト行きです。